Tuesday 24 November 2009

シンタクラースと靴

月曜日からこうちゃんは学校に行き始めました。

教室はすっかりシンタクラースモードです。

シンタクラースとは?

左のスライドショーにもありますが、少し解説を。
実はあまり詳しいことは私も知らなかったのですが、

今日、こうちゃんを学校に送りに行ったとき、
先生に

「シンタクラースのために靴を持ってきてください」

と言われました。くつ???

確かに子どもたちはブーツや自分の靴を一足持っていました。
何のこと?と思いながら、これはシンタクラースについて調べねばと思い、
皆さんにもお伝えしておきます。

シンタクラースは11月中旬にお供のズワルトピートと共にスペインから蒸気船でやってきます。このイベントをイントフトといいます。
そして12月5日までオランダ各地を白馬に乗って行脚し、12月5日の夜にオランダのよい子たちにプレゼントを配るわけです。
行脚するシンタクラースの馬の為に、子供達は靴の中に馬の餌になる人参をいれ、5日になる前週の週末に暖炉の側に置く。
今は暖炉のある家庭が少ないので、ヒーターの下に置いたりします。また人参の他に、水、藁、角砂糖なども一緒に置く場合もあります。
土曜日に靴の中に人参をいれ、子供達は床に着きます。
翌朝、靴の人参がなくなってる。
ああ、シンタクラースのお馬が食べたのね」という仕組みになっているわけです。

シンタクラースは杖と本を持っていて、本にはオランダのよい子たちがリストアップされています
リストに載ってる子達にプレゼントを届けるのです。
よい子たちにはプレゼントを与え、悪い子たちには罰を与える。持ってる杖で叩いたり、スペインまで拉致したりするとのこと。
プレゼントをシンタクラースの指示で配達するのはズワルト・ピートの役目です。

聖ニコラスについてはヨーロッパ各地でも聖人として様々な形で認識されているそうです。
オランダでは、身請け寸前の少女や不幸な子供達を救ったりという伝説から、子供達の守護聖人として崇められ、
嵐を鎮めたという伝説から、海運の守護聖人として崇められるようになったそうです。



ということで靴はプレゼントをもらうためには必需品なわけです。

シンタクラースはオランダ移民がアメリカに持ち込み、変形して今のサンタクロースという
形になったという説もあります。

オランダでは、クリスマスよりシンタクラースのほうが盛り上がるらしいです。

シンタクラースとズワルトピート
ズワルトピートは黒人の設定で、人種差別で問題になったこともあるそうですが、
シンタクラースより人気があるとまで言われている彼らは、
あちこちのステージで歌って踊っていました。


実際に、学校に行ってもズワルトーピートの格好をした子や、帽子をかぶっている子を
たくさん見かけます。
日本では、学校にそんな恰好で行くなんて考えられませんが、
ここではだれも文句は言わないし、
だれも気にしてないんだと思います。


今日の夜8時20分から個人面談があります。
こうちゃんの学校での様子などを聴くことになると思います。
オランダ語が分からないため、Mに行ってもらいますが、
ちょっと楽しみであり、複雑です。
こうちゃんが学校で楽しくやっているといいのですが。。。。。

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